写真つれづれ 110


               奥飛騨へ
            2010.9.20〜22

観測史上最多の真夏日が続く千葉を脱出、奥飛騨には秋の気配が漂っていました。錦秋という言葉がぴったりのこの写真(10月中旬らしい)は新穂高ロープウェイ40周年記念イベントで配られていた絵はがき。2156mの山頂駅に広がる槍ヶ岳や穂高連峰のパノラマと散策を楽しみにしていましたが濃い霧の中でまったく見えず残念、残念。

               飛騨高山

ロープウェイから車で1時間ほどの高山へ足をのばしました。今風の民芸品やグルメ店が入っている古い町並みと由緒ある商家などが共存している一角はそぞろ歩く観光客で大賑わい。ちょっと外れると静かな昔ながらの町並みが残っていました。所どころに白壁の立派な高山祭屋台蔵があって町内の宝として大事にされている様子が伝わってきました。

              高山祭屋台会館

絢爛豪華な屋台がほとんど江戸時代から伝わるものと聞いてびっくり。高い美意識と完成度を競って飛騨の匠が腕を振るったそうです。実際のお祭りでは桜や紅葉を背景に裃姿の警護がずらりと並び精巧な人形のからくりを奉納したりそれは華やかなものらしいです。

               山峡槍の湯

露天風呂の入り口に足湯がありました。川の向こうには槍ヶ岳(左端の尖っている山、ホテル内のポスターから)が見えるはずですが想像で楽しむことに。川のせせらぎを聞きながら山間から湧いてくる雲を眺めたりしていると時の経つのを忘れました。
雨模様で 期待していた北アルプスが見えず山歩きもできず最初はがっかりしましたが、日ごろのアクセクから解放され何もしない贅沢を満喫。

             ファイヤーラウンジ

暖炉のまわりにはロッキングチェアー。良い感じなのに長居をする人はいない→こういうコジャレたところで古女房と会話が弾む夫婦は案外少ない? こちらも間が持たず退散。新聞を読むには暗いし。

                飛騨牛

夕飯に出た飛騨牛は網焼きに朴葉みそを付けて。この地方の食べ方の定番らしい。ガイドブックのレストランや肉屋の案内には飛騨牛販売指定店A5等級100gいくらというように看板等級付きで載っていました。さすが本場。というかそれだけカタリが多いのか。
前号へ 次号へ