写真つれづれ bP45


          ザルツブルク&ウィーンちょっと
             2013.7.23〜31


ザルツブルクに行ってきました。その昔岩塩の産出で栄えた大司教領の街だったそうです。モーツァルトやカラヤンが生まれ育ち、ザルツブルク音楽祭なども有名です。街の中央を流れるザルツァッハ川の向こう、旧市街地の高台にホーエンザルツブルク城がありました。
約1000年前に建立され実際に要塞として機能してきたホーエンザルツブルク城からは アルプスや世界遺産の街を一望できました。焼失したことがないため今でも拷問部屋などが残っているそうです。地続きのヨーロッパでは領土を守るためには聖職者といえども何でもありだったんだなあ。
テラス席でのランチは最高! ワインもターキーのシュニッツェル(薄いカツレツ)もデザートのアップルシュトゥルーデル(大皿にたっぷり)も旨かった、あっさり胃に直行。
新市街と旧市外を結ぶ橋には南京錠がたくさん。カップルの名前や願いごとを刻んで掛けると思いが叶うとか、ここだけ妙に今風。パン屋さんのディスプレーも音楽に溢れています♪ 建物・停留所・菓子などいたるところでモーツァルトの名前を見かけました。街の誇りとして愛されているのがよく分かりました。
約50年前の映画サウンド オブ ミュージックのロケ地をバスツアーでまわりました。トラップファミリーの邸宅となった旧大司教(=領主)の別荘、ドレミの歌を練習したミラベル公園、結婚式を挙げた教会などなど。舞踏会や墓地のシーンはセット(!)で撮影されたとか。日本の団塊の世代には懐かしいアメリカ映画ですが、知っているのは当時も今もザルツブルク市民ぐらいで他ではほとんど話題にならなかったそうです。
ちょっと洒落て音楽祭に出掛けたところ、モーツァルトの名前の付くホールが幾つもあって辿りつけない。。。。間に合わないかと諦めかけた時に出会ったのが日本人留学生の方々。チェロを背負って、小走りで公園を抜け案内して頂き滑り込みセーフ! 感謝、感謝。
今年は日本から雅楽や声明が出演し、教会での公演チケットは完売だったそうです。
ザルツブルクの中心からバスで30分位?の緑豊かな郊外にヴィラ トラップ(トラップ家旧邸)はありました。門扉からの旧邸と応接間とテラスからの風景です。実際のトラップ夫妻は年の差30歳婚だったとか。山々を眺めながらのハイキングやジョギングコースからの眺めは忘れがたい風景でした。裏山中腹からの風景はこちらです。
ウィーンのリンクトラムで旧市街をひと巡り。街を歩いていると毎日どこかしらの教会でコンサートをやっていました。入り口で9〜18ユーロ支払って席に着いていたら先ほどの受付女性がその日のソリストだったりして。ソプラノとトランペットとパイプオルガンが柔らかくとけあって至福の時を過ごしました。郊外のホイリゲ(ワイン居酒屋)では日本人と見るや、「赤とんぼ」「荒城の月」・・も演奏してくれてこれまた幸せなひと時。リクエストの心積りをして行くんだったなあ。
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