今どきの計時技術

8 光電管システム

光電管は選手の通過を検出するセンサーのことです。
計測地点の両側にセットされた発光器と受光器の間を選手が通過すると赤外線が遮断され、その信号が接続されたタイマーに入力されてタイムやスピードが計算されます。

古くからある計測方法で スキー、スケート、F1レースなどの公式記録用として広く使われています。
手動計測や無線タグ方式と比較して精度の高いタイム計測が可能ですが、集団の計測はできません。

日本中の感動を呼んだ長野オリンピック原田選手のジャンプの速度も里谷選手のモーグルのタイムもこの方式で計時されています。(オリンピックでは二重、三重に設置して、あらゆる不測の事態にそなえます。)
光電管は一般的には光センサーと呼ばれ工業機械などに広く使われていますが、スポーツ計時では防水、耐寒、耐熱、太陽光の干渉を防ぐ等の仕様が要求されます。
競技の特性に合わせてビームの太さ、距離、光源の周波数等の最適な光電管を使用します。

小さくて分かりにくいのですが 左上の写真の黄色い○の中はソルトレークオリンピックで試技中の日本選手です。
エアリアル競技ではキッカーから飛び出す直前のスピードを光電管システムで計測し表示しています。
右上の写真はMTBダウンヒル競技のゴール写真です。
光電管システムで1000分の1秒の精度で計測しています。

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今どきの計時技術



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